◆ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022@シンガポール 各国の豪華キャスト・スタッフが登場し盛大に開催!
11月30日(水)、ウォルト・ディズニー・カンパニーが今後予定されている劇場作品と動画配信作品を紹介する「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」をシンガポール マリーナベイサンズにて開催。イベントでは、ディズニー、マーベル、ピクサー、ルーカスフィルム、ウォルト・ディズニー・アニメーション、20世紀スタジオが今後制作する作品のプレビューや、2023年にディズニープラスとDisney+ Hotstarで配信予定のアジア太平洋地域(APAC)向け厳選コンテンツとオリジナル作品を初公開するなど、同社の象徴的キャラクターとストーリーテリングを強調する一連のタイトルが初公開となった。
昨年初めて開催された本イベントは各国々での開催となったが、多くのAPACオリジナル作品が発表され、世界中から注目を集めた。今年は、11月30日(水)にシンガポールにて開催され、日本からは50メディアが取材に参加し、他シンガポール、香港、インドネシア、台湾、タイといったアジア各国の多くのメディアが一堂に会する盛大なイベントに。アジア各国の作品が発表され、日本パートではオリジナルコンテンツ3作品のプレゼンテーションが実施された。
◆初解禁!『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』より イラスト:出水ぽすか
1作目は、本イベントで制作が発表されたディズニープラス初となる日本発のオリジナルファンタジー作品『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』。本作は、日本各地でロケを行った実写映像とアニメで表現したファンタジーな世界を見事に融合させ、実写とアニメという2つの映像表現手法を通じて観客へまったく新しい体験を提供する。
大ヒット作『攻殻機動隊』などで知られるProduction I.Gがアニメ制作を、『約束のネバーランド』(集英社 ジャンプコミックス刊)の作画を担当した出水ぽすかがキャラクター原案・コンセプトアートを手掛け、生きづらさをかかえ、周囲と馴染めない女子高生が、異世界からやってきた少年と出会うことで、彼女の運命を変える冒険に繰り出す物語が描かれる。主人公・ナギを演じる中島セナと少年・タイムを演じる奥平大兼の2人の注目の若手俳優を主演に起用し、タイムが憧れる青年アクタ役を国際的に活躍し、Netflixの『ワンピース』にも出演予定の新田真剣佑が務める。監督は『東京喰種』などの萩原健太郎監督と『ONE PIECE STAMPEDE』の大塚隆史監督。アカデミー賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』の山本晃久、『バケモノの子』、『未来のミライ』などの伊藤整、そして涌田秀幸がプロデューサーを務める。プレゼンテーションには、作品を代表して、山本プロデューサーと新田真剣佑が登場した。
新田真剣佑が登場すると場内では歓声が起こり、各国から来ているメディアに向け、流暢な英語でのトークとなった。本作のアイデアについて聞かれた山本プロデューサーは、「素晴らしいアイデアは萩原健太郎監督と脚本家の藤本さんが、まず日本の漫画の世界と現実の世界を行き来するような。そういう物語が作れないか?ということを受け、そして脚本のチームを作って2つの異なる世界、我々の住む世界と、ウーパナンタという別の世界をつなぐ物語ができました。そして、日本にはとても素晴らしいアニメ文化があるので、ウーパナンタの世界をそのアニメーションの力を発揮する形で融合できないのかということで思い浮かびました。また、ワンダーハッチは素晴らしい作品になると思うので、どうぞご期待ください。」と作品への想い溢れるコメントをし、アニメと実写を融合した作品について新田は、「この作品はディズニーによる日本初のオリジナルファンタジーで、このアニメの世界観に携われたことがとても光栄です。」と語り、また、「やはり、現実の世界とアニメの世界が融合されているところが、とても魅力だと思います。」と現在撮影中の本作の魅力を伝えた。
◆制作発表『House of the Owl(原題)』
『House of the Owl(原題)』より
続いて紹介されたのが、『House of the Owl(原題)』 。本作も本イベントにて制作が発表された。 日本の政治家やカリスマ経営者たちを、あらゆるスキャンダルやセンセーショナルな事件から無傷で守り解決してきた黒幕/大物フィクサーの【フクロウ】。本作の出演者として、田中泯と新田真剣佑が登場!二人に本作のオファーを受けたときの印象を聞かれると田中は、「あまり日本では人々の口にあがることのないような、ちょっと別世界の社会ですよね。」と作品の印象について触れ、「まさか私が・・・(演じるとは)」と驚いたという。新田は、「最初、脚本を見たときには、とてもエキサイティングだと思いました。とにかく、この家族のメンバーについて知っていくのがとても面白かったです。」と答え、「作品中には様々な人が登場するので、それぞれを発見していくのが面白いですね。私はこの作品の中で、龍という龍太郎の息子役を演じています。彼のキャラクターはすごく正義感にあふれて、徐々に父親の正体を理解していく役どころを演じています。」と自身の役どころも語った。来年の撮影へ向けた準備について田中は「作るというよりは、どのくらい深みに近づくか、ということでしょうかね。」と、すでに準備に入っていることを明かした。そして、初共演となるお互いの印象を聞かれると、田中は「厳しくなりそうだな。一筋縄ではいかなそうな感じですかね。」と会場を沸かし、新田は「(怖かったです。これは訳さないでください笑)やはり、一緒にこの役を演じることがわかった時は、すごく光栄だと思いました。」と思いを語った。そして、田中も新田も最後に「一緒に演じることが楽しみ」だと答え、来年の撮影開始が待たれる。
◆『ガンニバル』からは片山監督、柳楽優弥、吉岡里帆の3人が登場
『ガンニバル』より
日本パートの最後のプレゼンテーションとなったのが、来月12月28日(水)にいよいよ配信がスタートする『ガンニバル』。累計200万部を超える大ヒット漫画シリーズを実写化した本作は、のどかな村に駐在として着任した警官、阿川大悟が“この村では人が喰われているらしい…”という、おそろしい噂の真相を探る物語。表向きは平穏に見える村、友好的な村人たちだが、不穏な出来事が次々と大悟とその家族の身に降りかかり、やがて恐ろしい真実に気付き始める物語が描かれる。監督は片山慎三。脚本家・プロデューサーはアカデミー賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』のコンビである大江崇允と山本晃久。出演は柳楽優弥、吉岡里帆、笠松将ら。本作のプレゼンテーションには、作品を代表して、片山監督、柳楽優弥、吉岡里帆の3人が登場!期待してほしいシーンを聞かれた柳楽は「本作はサイコスリラーです。そのドキドキ感とか、回を追うごとに緊張感が出てくるんです。」と作品の緊迫感に期待してほしいと語り、「それだけでなく、家族愛を描いていたりするので、エンターテイメントとして面白いと思います。」と本作の違う一面を明かした。
本作のメッセージについて聞かれた吉岡は、「私の演じた役は、主人公の大悟の妻 有希。彼が、供花村に来て、村の異常性に飲み込まれていく恐怖だったりとか、家族を守りたいという、その愛がゆえの歪みが、どんどん生じていくんですけど、その状況の中で家族を何とかつなぎとめようとする役」と自身の役を語り、大切な人を守るためなら、どこまで一線を越えていいのか?というメッセージを、お客様に問いかけるような。そういう作品にもなっているのかなと」回答した。
世界中へ自身の監督作品が配信されることについて聞かれた片山監督は「それで、全世界の人に一気に配信されるということで、恥ずかしいものにしてはいけないなと。自分の中で、すごくプレッシャーを感じながらも、やはり人口300人ぐらいの小さな村で起こる物語ですけれども、いろいろな日本のきれいな美しい風景の中で撮影したいなと思って、本当に日本中のいろいろなところで撮影しました。」と、作品へ自信をのぞかせた。そしてプレゼンテーションの最後には、本作の全世界同時解禁となる新たな予告編が解禁され、日本パートは幕を閉じた。
本イベントの最後には、今回の各国の登壇者全員が再度ステージに登場し、ディズニーを代表するキャラクター、ミッキーマウスとの写真撮影が実施された。ディズニーのイベントらしい締めくくりとなった。
◆ディズニープラスブルーに染まった”ブルーカーペット“イベント
左より 新田真剣佑、田中泯、監督:片山慎三、柳楽優弥、吉岡里帆
プレゼンテーション後には、ブルーカーペットイベントも実施。カーペットには、各国のプレゼンテーションに参加したキャスト・スタッフが参加し、大きな盛り上がりを見せたイベントに参加した印象を聞かれると柳楽は「ミッキーに会える機会なんてないので、その時点ですごいイベントに参加出来たなと思います。世界に向けての作品作りというのが、これから大事になってくるというのを感じました。 」と興奮した様子で語り、吉岡は、「海外の方との交流も楽しかったですし、作品の予告を見てくださった反応もすごく良かったので、日本作品の可能性を感じました。」とシンガポールで開催された国際色豊かなイベントの感想を残した。
そして、新田が登壇するとファンから大きな歓声が上がり、「なんどこういう場に来ても、慣れないものだなと思います。」と少し緊張した面持ちで語った。そして田中は、「じじいのくせによくやるよと、自分でも思ってます(笑)」と笑いを誘った。
全世界から注目を集めたディズニープラスのラインナップ発表は、様々なジャンルの作品が各国から発表され、多彩なラインナップに大きな期待が高まる内容となった。他の国々の作品に負けない強力ラインナップを発表した日本のオリジナル作品はそれぞれ一体どんな作品になるのか。来年配信される2作品はもちろん、先陣を切って今年の年末より配信がスタートする『ガンニバル』にまずは期待してほしい。
作品概要
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』
■配信:ディズニープラスで2023年冬独占配信予定
■監督:萩原健太郎
■アニメーション監督:大塚隆史
■脚本:藤本匡太、大江崇允、川原杏奈
■キャラクター原案・コンセプトアート:出水ぽすか
■プロデューサー:山本晃久、伊藤整、涌田秀幸
■制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
■アニメーション制作:Production I.G
■出演:中島セナ、奥平大兼、エマニエル由人、新田真剣佑
『House of the Owl(原題)』
■配信:ディズニープラスで2023年秋独占配信予定
■出演:田中泯、新田真剣佑
『ガンニバル』
【ストーリー】
舞台は、都会から遠く離れた山間にある「供花村(くげむら)」。警察官の阿川大悟(柳楽優弥)は、ある事件を起こして供花村の駐在として左遷され、犯罪とは無縁の穏やかなこの土地で家族と静かに暮らしていた。しかし、一人の老婆の奇妙な死をきっかけに、彼は少しずつ村の異常性に気付いて行く。そして、“この村では人が喰われているらしい”という、衝撃の噂を耳にする。穏やかな日常を次第に狂気が蝕んでいく――。
■原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)
■配信:ディズニープラス「スター」で12月28日より独占配信
■監督:片山慎三、川井隼人
■脚本:大江崇允
■プロデューサー:山本晃久、岩倉達哉
■出演:柳楽優弥、笠松将、吉岡里帆、高杉真宙、北香那、杉田雷麟、山下リオ、田中俊介、志水心音、吉原光夫、六角精児、
酒向芳、矢柴俊博、河井⻘葉、赤堀雅秋、二階堂智、小木茂光、利重剛、中村梅雀、倍賞美津子
ディズニープラス「スター」オリジナルとは
「スター」オリジナルとは、ディズニーが約100年にわたり世界中の観客に愛されるエンターテインメントを送り届けてきた経験から、各国の才能溢れるトップクリエイターや俳優たちと協働して制作する、従来のディズニーのイメージに留まらない多種多様なテーマやジャンルの映画・ドラマ・アニメーション作品を指す。日本でも、国内屈指のクリエイター&キャスト陣と共に、日本の文化・精神性に根差しながらも普遍的なメッセージの込められた、世界水準の物語をオリジナルアニメやドラマとして世界へ配信する。今年、「すべて忘れてしまうから」に加え、「シコふんじゃった!」「ガンニバル」の計3本が日本初のオリジナルドラマシリーズとして配信を予定している。