公開日：2023.05.23 / 更新日：2023.09.20

『リトル・マーメイド』の歌・曲の魅力をストーリーとともに振り返り

1989年公開のディズニー・アニメーション作品『リトル・マーメイド』は、今もなお世界中で愛され続けるディズニープリンセスの永遠の名作です。ディズニー映画に欠かせないものといえば、珠玉のミュージカルナンバー。『リトル・マーメイド』でも、アリエルの切ない想いあふれる「パート・オブ・ユア・ワールド」や、アカデミー賞®最優秀歌曲賞を受賞した「アンダー・ザ・シー」など、ハワード・アシュマン(作詞)とアラン・メンケン(作曲)の最強タッグによる名曲が物語を彩ります。アラン・メンケンは、ディズニー音楽に欠かせない存在となっていますが、実は『リトル・マーメイド』は彼が初めてディズニー映画のアンダースコアを書いた作品です。ご存じでしたか？
今回は『リトル・マーメイド』のストーリーと共に、作品の歌や曲を振り返ります。『リトル・マーメイド』の音楽や物語を楽しみたい方は、ぜひディズニープラスでご覧ください。

＼作品を視聴したい方はコチラ／
『リトル・マーメイド』（アニメーション版）
『リトル・マーメイド』（実写版）

『リトル・マーメイド』の歌・曲をストーリーとともに振り返り

海の底で（Fathomos Below）

映画の1番最初に流れる曲が、エリック王子が航海に出ているシーンで歌われる「海の底で」です。歌の中では人魚やトリトン王に関する噂について語られています。耳を澄ませてよく聞いてみてくださいね。また映画冒頭の暗い曇った天気は、その後に現れる水中の世界が色鮮やかに感じられるように、意図的に演出されたものです。そんな視覚的な演出にも注目してぜひご覧ください。

トリトンの娘たち（Daughters of Triton）

トリトン王が主催するコンサートで歌われるトリトン王の娘たちによる軽やかなテンポと優雅なハーモニー。アリエルの6人のお姉さんたちの名前にはユニークな由来があります。アティーナの名前はアラン・メンケンのミュージカル「アティーナ：イーヴィル・クイーン・オブ・ザ・ギャラクシー」から取られ、アラーナは、アラン・メンケンに対するハワード・アッシュマンの敬意を表して、アランの名前をもじって付けられました。そして、アンドリーナは監督のエアロビクス・インストラクターの名前でした。歌詞で全員の名前が紹介されているので、ぜひ作品を見ながら名前を確認してみてくださいね。

パート・オブ・ユア・ワールド（Part of Your World）

アリエルがこっそりコレクションした陸のものに囲まれて、人間の世界への憧れやアリエルの願望が表現された楽曲です。アリエルといえばこの曲を挙げる人も多いのではないでしょうか。「ねぇ これ欲しい？ 20個もあるの」「なんて言った？あ…足」など語りかけるような歌詞が印象的ですよね。今や『リトル・マーメイド』になくてはならない曲ですが、実は初回試写のあと「パート・オブ・ユア・ワールド」を外すことが検討されていました。しかし、その後の制作過程で結局この曲を残すことが決定。後に人々に愛されることとなるディズニーソングでも、カットされる可能性があったなんて驚きですよね。

アンダー・ザ・シー（Under the Sea）

海の中の大合唱！セバスチャンが指揮を執り、さまざまな楽器で奏でられるアップテンポの海のメロディーです。人間の世界に惹かれるアリエルに、海の世界の楽しさを伝える場面で歌われます。この楽曲はディズニー作品で初めてアカデミー賞®最優秀歌曲賞を受賞した記念すべき楽曲です。ちなみに、これまでアカデミー賞®最優秀歌曲賞を受賞したことのある楽曲のうち、4曲がアラン・メンケン作曲によるものです。『リトル・マーメイド』(1989)の「アンダー・ザ・シー」、『美女と野獣』(1991)の「美女と野獣」、『アラジン』(1992)の「ホール・ニュー・ワールド」、『ポカホンタス』(1995)の「カラー・オブ・ザ・ウィンド」──どれも受賞がうなずける名曲ばかりですね。

＼こちらもおすすめ／
◇アカデミー歌曲賞特集！ディズニー&ピクサー歴代受賞作品と名曲を振り返る

哀れな人々（Poor Unfortunate Souls）

本作のヴィランである海の魔女アースラが、アリエルに対して契約を提案する場面で歌われます。アースラを象徴するような不気味な旋律が印象的な1曲。アースラは声の代わりに王子様に会える契約をアリエルに迫ります。タイムリミットまでにキスできなければ、アリエルは永遠にアースラのものに…。声を失うことを不安がるアリエルですが、「ボディランゲージ、はっ！」から決断させるまで畳みかけるようなクライマックスは圧巻の一言。ディズニーヴィランズソングとしても人気の高い楽曲の1つです。

キス・ザ・ガール（Kiss the Girl）

アースラが設定したタイムリミットが迫る中、セバスチャンが作り出したムード満点の1曲。最初はスカットルが歌いだしてどうなることかと思いましたが、セバスチャンが見事に軌道修正！宮廷音楽家の本領発揮です。ロマンチックな雰囲気でアリエルとエリックがキスするようにそっと後押しします。キスをしようとするたびに、緊張して結局後ずさりしてしまうエリックがもどかしいですよね。あと一歩のところでフロットサムとジェットサムの邪魔が入らなければ…。

『リトル・マーメイド』の歌・曲をディズニープラスで楽しもう

ディズニープラスには『リトル・マーメイド』の楽曲をさまざまなアプローチで楽しめる動画が満載！映画『リトル・マーメイド』で物語の流れとともに楽曲を楽しんだり、「ディズニー・ミュージック・ショーケース」で映像＆歌詞を楽しんだり、「ディズニー・オン・クラシック」でオーケストラによる演奏を楽しんだり、「Disney マイ・ミュージック・ストーリー」でPerfumeによるアレンジやパフォーマンスを楽しんだりと楽しみ方はいろいろ。ぜひディズニープラスでお気に入りの楽しみ方を見つけてみてくださいね。

◇『リトル・マーメイド』

アラン・メンケンとリン＝マニュエル・ミランダが初タッグを組んだ『リトル・マーメイド』（実写映画）の配信がスタート

ディズニーの礎を築いてきたとも言える『リトル・マーメイド』の実写映画がついに2023年9月20日にディズニープラスでの見放題配信がスタート！ディズニー音楽のレジェンドであるアラン・メンケンを始め、リン＝マニュエル・ミランダやハリー・ベイリーなどの新たな才能、そしてこれまで積み上げてきたディズニーのレガシーが融合し、ミュージカル映画の新たなる金字塔が誕生しました。
本作では、エリックのソロナンバー「まだ見ぬ世界へ（Wild Uncharted Waters）」、アリエルが地上で初めて歌う「何もかも初めて（For the First Time）」、そして「スカットル・スクープ！！（The scuttlebutt）」など新曲が加わり音楽の魅力もパワーアップ。ディズニーの歴史を紡いできたアラン・メンケンと、ディズニーに新たな息吹を注ぎ込んでいるリン＝マニュエル・ミランダの2人の才能が融合して、どんな奇跡が生み出されるのか、ぜひディズニープラスでお楽しみください。

『リトル・マーメイド』（実写版）